平次君とベルちゃんの会話です。

ベルちゃん:10月から持ち帰りと店内飲食で牛丼の値段が変わるらしいわよ。

平次くん:牛丼は僕らの主食みたいなものだから値上げは実に深刻な問題だワン。

ベルちゃん:まあまあ落ち着いて、持ち帰り用の牛丼は食品ということで8%の軽減税率が適用され、店内飲食は「外食」ということで10%税率になるのよ…。ということは、店内飲食の牛丼が2%値上げになるということね。

平次くん:〇〇屋の牛丼は券売機で食券を買ってから注文するシステムになっているけど10円刻みの料金体系で2%の値上げなんてできるのかなあ?牛丼の並盛が380円だから、「380円×1.1/1.08=387.037…」これじゃ券売機が使えないワン

ベルちゃん:きっちり2%値上げする必要もないんじゃないの?10円未満の端数を切り上げて390円にしたって誰も文句は言わないと思うんだけど…。

平次くん:そんなことしたら真面目な日本人?はすぐに「便乗値上げだ!」とか言いだして炎上騒ぎになるだワン。

平次くん:まあでも、券売機を使う飲食店は10円単位での価格設定になるんだな。

ベルちゃん:前から気になっていたんだけど「便乗値上げ」っていけないことなのかな…公共料金ならいざ知らず、民間取引でどんな価格設定をしても問題ないし、おいしい料理はどんなに値段を高くしたってお客さんは来るし、逆にまずい料理はどんなに安くたってお客は来ないだニャン。結局どのタイミングで値上げしても、顧客が納得していれば何も問題ないと思わない?

平次くん:ところでドイツでも、飲食サービスの税率が19%(標準税率)で飲食料品の税率が7%(軽減税率)に分かれているのに、マクドナルドのハンバーガーは、店内飲食もテイクアウトも均一料金らしいんだ。これってどういうことなんだワン?

ベルちゃん:それはね、例えば、テイクアウトの税抜価格が102円で、店内飲食の税抜価格が100円の場合には、税込価格はどちらも110円になるから、均一料金にして、税金の計算ではわけて申告できるから、顧客にとっては均一料金のほうがわかりやすく消費税気にせず選べるから、ときにはドイツのマクドナルドのような戦略も検討していく必要がありそうね。

(計算式)

テイクアウトは食料品の購入で軽減税率になる⇔ 102円+102円× 8%=110円

店内飲食は食事サービス提供で標準税率になる⇔ 100円+100円×10%=110円

税込価格は共に110円